山の日の昨日、東京国立近代美術館で開催中の住宅建築展に出かけました。建築家の設計による戦後の住宅建築が、いくつかのテーマに分けて紹介されています。写真や記事で知っている有名な住宅ばかりですが、設計図(複写も有り)や模型の現物が見られる、よい機会でした。
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斉藤助教授の家(1952)清家清
私的に展示の目玉は、清家清の斉藤助教授の家の原寸大模型でした。その中に入ってみると、意外にも天井が高くてビックリしました。水平に延びるファサードの写真の印象から、低く抑えられた天井を勝手に想像していました。後に図面を確認したところ、天井高さは2,363ミリとありました。和室と居間の境の開口部のタテヨコの比が1対1になるように天井高を決めたのかな。 --
東京国立近代美術館(1969)谷口吉郎
今回は余裕を持って出かけたので、所蔵作品展も観覧できました。いったん4階へ上がってから展示室を巡りながら下階へ下ってきます。道中の階段の踊り場の手摺の処理に目が止まります。
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この日は曇り空で、東京に近づくにつれて気温が下がる不思議な気候でした。東京の街を歩くのも普通に過ごし易く、そこで、銀座のホコ天に向かいました。
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GINZA SIX|ギンザ シックス(2017)谷口吉生、他
エスカレーターに人が絶えないくらい、すごい賑わいでした。屋上は緑化されています。木がわんさか植えられていて、植木屋の土場みたいです。太陽光パネルなんかよりも断然よいですね。
--ミキモト銀座4丁目本店(2017)内藤廣、他内藤さんが外装デザインを手掛けています。28センチの幅のガラスピースを3万8000個並べて海のきらめきを表現しているとのことです。残念ながらの曇天で、その真価が見られませんでした。通りに面した大きな開口部からは、銀ブラしているだけで買う気がない庶民を寄せ付けない高貴なオーラが店の外に溢れていました。