能登キャンプの往きの道中に建築巡りです。例によって、キャンプもただのレジャーで終わらせません。きちんと経費にします。(笑)
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高志の国文学館(2012)シーラカンスアソシエイツ
深い軒下をアプローチします。開館を待つ時間に通り雨があり、軒先から池に落ちる滴が心地いい雨音を奏でていました。建物は水平と垂直で四角くシンプルに構成されていて、有機的で複雑なイメージが強いシーラカンス的には、意外でした。企画展『谷川俊太郎の宇宙』がちょうど昨日開幕したところで、思いがけず楽しめました。常設展は富山県出身の作家、映画監督、漫画家などを紹介しています。そして、館長の中西進さんが『令和』の考案に深く関わっていたという事実を、帰宅してから知りました。なかなか懐が深い施設ですね。
--菅野家住宅(1902)重要文化財明治初頭に北前船でぼろ儲けした菅野家5代伝右衛門の築とのことで、何気に贅を尽くしていますが品があるように感じました。築の2年前に大火で焼失した教訓から、両袖妻面の煉瓦の防火壁や、桁行面全体をカバーする収納式の鉄板の防火扉など、随所に防火への備えが設えてありますが、幸いなことに一度も出番は無かったそうです。
--ちょっと遅い昼メシは、最近のお気に入りの大ちゃんラーメン二上店。チャーシューラーメン、750円。北陸っぽい醤油の風味がいいですね。