昨夜夜更かし今朝は早起き、でちょっと寝不足、そこで今日は無理しないで大分周辺をのんびり廻ることにしました。
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クルマで小一時間、早朝から見学ができる臼杵石仏(国宝など)500円、へ。切り立った岩壁に直に刻まれた石仏群が4ヶ所あります。国宝や重文に指定された石仏を風化から守るために、お寺のお堂風の立派な建物で覆っていました。覆われた石仏はちょっと窮屈そう。背後の山の斜面との縁が切られちゃっているし、ここに在る価値が半減して見えました。昭和の終わり頃に訪れた時はもっとおおらかに感じた憶えがあります。グッと軽い感じの大きな屋根を架けるのが良かったかも、ですが、はたしてそれがよいのやらで…建築は悩ましいですね。石仏から振り返ると、なんとものどかな里の風景が広がっていました。
里から石仏の山を眺めると、やっぱり建物が違うな。
里にある石の仁王様のあるお寺、満月寺。
露天の仁王様はえらく苔むしていて、時々垢を落としてあげればよいのに。この露天感がいいですが、やがて立派な上屋に囲われちゃうかもしれません。
神戸港のフェリーターミナルの待合で流れていた大分の観光ビデオで見た滝に行きたい!って家族がいうので、廻ることに。家族のリクエストには柔軟に応えます。<< なに恩着せがましく、自分も行きたいだけでしょ(女房)。
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沈堕の滝
室町に雪舟の墨絵に描かれた風景とのこと。明治の近代化で滝の上流を堰き止めて水力発電所の取水口を造り、それからずーっと滝は枯れていたとのこと。とっくに発電所は廃業していましたが、平成になって、これわ!っと滝を復活させたそうです。今は、取水口の堰堤を乗り越える滝と旧来の滝が絶妙のコンビで見事な景観をつくっていました。
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原尻の滝田園の中を流れる用水路のような川が、唐突に幅広い滝になっています。不思議な光景。滝に飛び込む輩が多いのでしょうか、注意喚起の立札がありました。これは男の子だったら海パン履いて飛び込みたくなるよねえ、オレはやらんけど。
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ラムネ温泉(2005)藤森照信建築は、説明不要のイッツア藤森ワールド。温泉は、高濃度天然炭酸泉という浸かっていると身体中に泡がまとわりつく不思議な温泉です。藤森さんの建築により、見事に場所を得ていました。
ラムネ温泉のある長湯温泉には、いくつかの現代建築が建っています。
--クアパーク長湯(2019)坂茂
ほんの1.8m丈の細いヒノキの丸太を共持ちに組んでつくった屋根架構の、コンセプトな建築、膜構造の屋根が架構を際立てています。ひょっとしてこんな屋根が臼杵の石仏に合うかもな感じ。ですが、ここを訪れる人のほとんどがクルマで来るはずなのに、敷地の裏手の駐車場からのアプローチがないがしろにされているのは、どうなんでしょう。
長湯温泉の昭和レトロな食堂で昼メシに。
おがた食堂、チャンポン(650円)
真丸断面のツルっとした麺、これぞ長崎チャンポン!なのかは定かでありませんが、たいへんおいしくいただきました。